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さて、「今日の一言メモ」第345回です。
「長野の日」
今日2月7日は、「長野の日/オリンピックメモリアルデー」です。
今から22年前の1998年2月7日に、長野冬季オリンピックの開会式が行われたことに由来して制定されました。
冬季オリンピックとしては、20世紀最後の開催でした。そして、冬季オリンピックの開催地となった長野市は、最も南に位置する都市だったのです。
この時は、72の国と地域から選手・役員4,638人が参加し、延べ144万2700人の観客が会場に集い、熱戦を見守りました。
日の丸飛行隊が受けた金メダルの重圧
長野オリンピックで思い出すのは、男子スキージャンプ日の丸飛行隊の金メダルでしょうか。
岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜の4選手が出場した、男子ラージヒル団体は、前回大会で惜しくも金メダルを逃したリベンジの舞台でした。
最後の船木選手が飛び終えて、金メダルが確定した瞬間の感動をまざまざと思い出します。
日本選手が、日本で開催される大会に出場する有利さはあるにせよ、大きな期待が重圧となっていたことは想像に難くありません。
プレッシャーとどう戦うか?
金メダルを争うような場面で受ける重圧がどれほど強いものか想像もできませんが、私たちも日常生活でプレッシャーを感じる場面は多々あります。
今はまさに受験シーズンですが、受験生が感じるプレッシャーも相当なものであろうと思います。
そうしたプレッシャーをゼロにすることはできませんが、少なくする工夫はできると思います。
その一つは、「目標達成の判断基準は、常に自らの内面に置き、外面化せず、結果責任は100%自らが負う」ということです。
目標達成の判断基準
誰でも目標を設定する時は、できるだけ具体的な内容にすると思います。ただ、その際に気をつけなければいけないのは、その目標を達成する過程で、他者が介入する余地が大きいと、その介入により目標達成が左右されるので、その余地を締め出すことを心掛ける必要があるということです。
少し分かりにくいので、「受験」を例に考えてみましょう。
東京大学を受験するとします。そして、入学試験に合格することを目標に設定したとします。
するとどうでしょう。他の受験生たちのレベルが例年以上に高いかもしれません。また、試験問題の難易度が例年より高いかもしれません。
このように「合格」を目標の達成基準に設定すると、その達成には多くの不可抗力が存在することになります。つまり、自分がいくら努力しても、どうしようもない要素が多く介在するのです。
結果責任を100%自ら負う覚悟をすれば、プレッシャーを減らせる
でも、目標達成の判断基準を内面化し、「入学試験に合格するために最善を尽くすこと」とすれば、目標に向けての全てが可抗力となり、他者が介在する余地がなくなります。
その結果、目標を達成できなかったことを、他の受験生のレベルや問題の難易度のせいにしたりする余地もなくなり、結果責任の全てを自分が負うことになります。
このように言い訳をする余地もなく、結果について100%自分で責任を負うことができるように目標を設定することを「目標の内面化」と呼んでいます。
こうすれば、プレッシャーを少しでも減らせるのではないでしょうか。プレッシャーは「試験に落ちたらどうしよう…」「落ちたら期待してくれた人たちに申し訳ない」といった不安や怖れからくるのだと思います。
それが、合格に向けて全力を尽くしたのだから、結果がどうであろうと悔いはない、と思うことができれば、平常心で試験に臨めるのではないでしょうか。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.2.7記)